【第14話】産後5時間で義母に言われた話
出産から5時間後。早朝に産んだこともあり、もうお昼前になっていました。
赤ちゃんはまだ預かってもらっている時間で、わたしはのんびり過ごしていました。心配してくれていたわたしの母も、気にかけてくれていた夫の母も、それぞれ病院に来てくれていました。
ちなみに夫はその後仮眠を取って仕事へ。父親の育休がまだなかった時代で、わたしも赤ちゃんも大きな問題がなかったので、平日なら仕事に行くものだと思っていました。
廊下から聞こえてきた、義母の声
それぞれの母たちにとって、産まれた赤ちゃんが一番気になるところだとは思っていました。
ただ羊水の吐き戻しもあり、産まれてすぐは小児科医の検診もあったので、直接会わせることはできない時間でした。
先に来ていたわたしの母が廊下に出たタイミングで、義母が到着しました。部屋の外での会話が、なぜかはっきり聞こえてきたんです。
「早く孫に会いたいし、一緒に住みたいけど、面倒見るとかは嫌なんだよね〜」
廊下にも、部屋にいるわたしにも、なんならナースステーションにまで聞こえる声量だったので、周りのみんながびっくり。
わたしのいた部屋は2人部屋で、隣の患者さんの家族も「今のどこのお家の人?」とコソコソ話す声が聞こえてくるし、気づいた助産師さんが心配して様子を見に来るという、なかなかの事態になりました(笑)。
わたしはショックより、「いろんな価値観があるんだな」
正直、ショックや怒りという感情は出てきませんでした。どこか他人事のように聞いてしまったというのが本音です。
理由のひとつは、出産前から保育園に預けて仕事をしながら育てるという計画がもともとあったこと。そしてもうひとつ、実はわたしの母も、その場では何も言わなかったけれど、義母とも、わたしとも違う価値観を持っていたことに気づいていたからです。
自分で決めて、いろいろやってみたいというわたし。
一緒に住んで孫を見ていたいけれど、世話をするのは祖父母の仕事ではないという義母。
そして、内孫・外孫という考え方を根底に持ち、両親と内孫の祖父母が育児を担うもので、外孫であるわたしの母が世話をするのは失礼にあたると感じているわたしの母。
三人それぞれ、まったく違う価値観を持っていました。
当時のわたしはまだ25歳。
周りの友達も結婚や出産を経験している人は少なくて、子育てや家族との関わり方について深く考える機会もありませんでした。
どれが正しいというものでもないし、それぞれにメリットもデメリットもある。だからこそ、わたしは「なんか大きい声で話してるなぁ」くらいの感覚で受け止められたのかもしれません。
出産に一度も立ち会えなかった父の話
ちなみに、この出産当日のわたしの父はというと。
子供2人、孫3人もいるのに、実は出産に立ち会ったことも、産む瞬間に病院に行けたこともありません(笑)。
たった一度だけ、上司の計らいで仕事中の1時間だけ、産後すぐに会いに行けたことがあったそうですが、それくらい。
みんな女ばかりの女系家族なので、最初に会うのはお父さん(おじいちゃん)じゃなくて、お母さん(ママ)がよかったんだよね、と今では笑い話になっています。
こんなにタイミングが合わない父も、なかなかいないと思います。


ゆうきさん、
はじめまして!美容師の話、お産の話。新鮮な視点で面白いです。産後のお話、とてもリルアですね・・・
ぼくもSubstackで書いているので、繋がりを持てたら嬉しいなと思い応援させて頂きます!また次も読みに来ますね♪