【第12話】産まれたのに、なかなか会えなかった話
出産は無事に終わりました。
10ヶ月続いたトラブルもようやく終わり、これでひと安心。
そう思っていたのですが、現実はそう甘くありませんでした。
出産を終えて病室に戻ると、娘が来るのを待っていました。
わたしが出産した病院では、産後なるべく早めに母子同室で過ごすことを推奨していて、早い人だと出産から1時間くらいで赤ちゃんが部屋に連れてこられます。
でも、なかなか来ない。
何かあったのかと様子を見に行くと、羊水の吐き戻しがなかなか止まらず、部屋に連れてこられない状況でした。
この吐き戻し、癖のようになってしまったのか、離乳食が始まる生後5ヶ月頃まで毎日のように続くことになります。
体重が、出生時より減っていった
吐き戻しが続くと、小さな体の体力がどんどん削られていきます。産後の入院期間5日間の間に、娘の体重は出生時よりも減ってしまいました。
母乳をあげながら様子を見ていましたが、生後3日目に医師から提案がありました。
「今は体力と体重を増やすことを優先しましょう。ミルクとの混合にしませんか」
「育ってくれるなら、なんでもあり」
病院には、完母で育てたいという希望を持つママも多くいました。ミルクに抵抗を感じる人もいた。
でもわたしの答えは即決でした。
育ってくれるなら、なんでもあり。
ここまでの妊娠期間がトラブルだらけだったこともあって、元気に育ってくれることが何より優先でした。決断力の早さはいつも通りで、その場で混合で育てることに決めました。
むしろ病院にいる間に搾乳機の使い方もミルクの調合の仕方も学べて、それはそれでよかったと思っています。もともと1歳になる前に保育園に入れて仕事に戻るつもりでいたので、混合に慣れておくことはその後にも繋がりました。
手帳と写真を見返しながら書いています
この産後シリーズは、当時の記録を残してある手帳やスマホの写真を見返しながら書いています。
新生児って、やっぱりかわいい。
今もかわいいけれど、あの頃にしかなかったかわいさがある。ふにゃふにゃで、小さくて、全部が一生懸命で。
そしてその頃のわたしはまだ知らなかったんです。この子がこんなに自由奔放で、予想外のことばかりやる娘に育つなんて(笑)。
そして次回、退院翌日に往復1時間かけて買い物へ行くことになるとは思っていませんでした。
産後のシリーズ、まだまだ続きます。

